令和元年度 県民総体兼国体兼全国高等学校総体茨城県予選会 第3位
 令和元年6月16日(日),令和元年度県民総体兼国体茨城県大会兼全国高等学校総体茨城県予選会が下妻市柳原球場で開催されました。敗退すれば3年生は引退,つまり3年生にとって高校生活での部活動の集大成となる大会です。雨の影響で15日(土)が順延となり,16日(日)のみの大会となりました。なお,この大会の優勝チームは,宮崎県で開催される第54回全日本高等学校男子ソフトボール選手権大会に茨城県代表チームとして,また今年度本県で開催される国体の代表選手として出場する可能性があります。※国体:ソフトボール少年男子は下妻市で開催されます。
 5月12日(日),偉大なる先輩たちの背中を追いかけ,1年ぶりの関東大会出場を目指した関東大会予選会。第2代表決定戦で常総学院高等学校に敗れ,その瞬間から目標を見失ったチーム。4月から新たな戦力とともに急激に成長し,結果とともに,大きな手ごたえを感じていた矢先の大きな衝撃。そのため,関東大会に出場できない現実を受け入れることができない日々が続きました。
緊張感のない練習,集中力を欠いたプレーが目立ち,チームは今までにない重苦しい雰囲気に包まれていました。
 3年生が引退を意識し始めた6月。練習の最初に3年生の控え選手が『このままやっていてもつまらない。最後はみんなで楽しくプレーして笑顔で引退したい。』その一言で,チームは息を吹き返し,”3年生を笑顔にすること”が新たな目標となりました。1・2年生は3年生のためにできること,3年生は1・2年生に伝えること,それぞれがそれぞれを思い,プレーすること,つまりチームスポーツの原点に返ることができた瞬間でした。
 迎えた大会当日。準々決勝の相手は土浦日本大学高等学校。序盤に相手の立ち上がりを攻め,先制点,追加点を挙げ,一気に試合の流れを引き寄せました。また,先発投手の2年須藤君(桃山学園)も土浦日大打線を完ぺきに抑え,6-0とリードする展開になりました。しかし,3回に突如制球が乱れてフォアボール,守備の連係ミスやエラー,さらには長打やタイムリーヒットなども重なってしまい5失点で,リードは1点になってしまいました。その後は,互いに譲らす,ピンチを抑え,得点チャンスを逃し,一進一退の我慢比べの攻防が続きました。ですが,相手を突き放す大量得点のチャンスであるノーアウト満塁を2度もダブルプレーで逃し,1点リードしているにもかかわらず,ベンチには嫌な空気が漂っていました。
 最終回,マウンドには抑え投手の3年中久喜君(東部)。先頭打者にフォアボールを出したものの,ツーアウト2塁。あと一人を抑えれば勝利というとき,そこから悪い予感が現実となりました。土浦日大の猛攻,三者連続の長打で,同点,さらには逆転され,スコアは8-6で試合をひっくり返されてしまいました。何とか失点を最小限に抑えましたが,ベンチに戻ってくる選手の表情から,誰もが負けたと口に出さなくとも感じ取っていました。すると,どこからともなく『まだ終わっていない,サヨナラで勝ったほうが思い出に残る試合になる』という声がベンチ内を包み込み,そこから真壁高校の反撃の狼煙が上がりました。最後の攻撃,1年戸田君(桃山学園)が内安打,1年塚田君(桃山学園)が死球,3年中久喜君がセーフティーバントで出塁し,3度目のノーアウト満塁。ここで2年須藤君がボールを選び,押し出しで8-7の1点差。続く3年上野君がライト前にタイムリーヒットを放ち,8-8の同点。そして,主将3年柳田君が初球をセンター前にはじき返し,三塁ランナーが生還して,9-8の逆転サヨナラで勝利することができました。
 今大会の結果は,準決勝で下妻第二高等学校に敗れてしまい,3大会連続の第3位となりました。ですが,3年生が伝えてくれた勝利への執念,教えてくれた諦めない心,気づかせてくれたチームプレーの大切さ。本当に3年生の皆さん,ありがとうございました。そして,お疲れさまでした。

 

 試合前の選手ミーティングとラッキーボーイ真壁高ver.
思いを1つに。一戦必勝!
   
表彰式 ※右:主将 3年 柳田君(桜川) ※左:副主将 3年 上野君(益子)
 3大会連続3位入賞。3年生との最後の集合写真。
 
令和元年度 関東高等学校男子ソフトボール大会茨城県予選会 第3位
 令和元年5月11日(土),12日(日)に,令和元年度関東高等学校ソフトボール大会茨城県予選会が下妻市柳原球場で開催されました。この予選会で上位2チームが茨城県代表として,埼玉県さいたま市で開催される第45回関東高等学校男子ソフトボール大会に出場します。なお,本校ソフトボール部は平成29年度に東京都で開催された関東大会に出場した実績があります。
 春季大会の第3位入賞で得た手ごたえ,GW中の千葉合宿や遠征で身に付けた新たな力,そして偉大なる先輩たちの背中を追いかけるように挑んだ予選会。しかし,今までに感じたことのない雰囲気と重圧にのまれてしまい,準決勝で常総学院高等学校に敗れ,敗者復活戦にまわりました。敗者復活戦では,土浦日本大学高等学校と対戦し,5回コールドで勝利して第2代表決定戦に進出しました。第2代表決定戦の対戦校はまたもや常総学院高等学校。”必ず関東大会に出場する”を合言葉に,初回に先制点を奪い,試合の流れを引き寄せました。ですが,ミスから押される展開が続き,逆転され,一度傾いた流れを止めることができずに敗れてしまいました。試合終了後,選手たちは涙と悔しさが入り混じった表情で『あと1勝が届かなかった。』,『先輩たちと一緒に関東大会出場したかった。』と,声を詰まらせていました。監督の小野先生は『選手たちは一生懸命戦ってくれた。選手起用に迷いが生じたのが敗因。すべて私の責任です。申し訳ない。』と,話していました。
 今大会の第3位と第2代表決定戦の敗戦は,今までにない,忘れることのできない,結果と経験になりました。この悔しさを必ず,6月15日(土),16日(日)に下妻市柳原球場で開催される県民総体兼国体予選兼全国総体予選会に活かし,より一層練習に取り組んでいきます。
試合前の選手ミーティング ※中央 1年 塚田 君 (桃山学園)
チームを鼓舞する ”ラッキーボーイ真壁高ver.” 
常総学院高戦でヒットを打った 1年 大塚 君 (桃山学園)
2大会連続の第3位であり,涙と悔しさの第3位でもある。
 
平成31(2019)年度 茨城県高等学校ソフトボール春季大会 第3位
 平成31年4月20日(土),21日(日)に,平成31年(2019)年度茨城県高等学校ソフトボール春季大会が桜川市真壁運動場で開催されました。
 新年度を迎え,桃山学園出身の新入生も5名入部し,新たなスタートを切りました。試合開始直後は冬の練習の成果を発揮できるかどうかなど,不安と緊張に包まれていました。ですが,その雰囲気にのまれることなく,不安を夢中に,緊張を集中に変え,普段どおりのプレーを心掛けました。初戦は土浦日本大学高等学校に勝利しましたが,準決勝で下妻第二高等学校に敗れ,3位決定戦にまわりました。3位決定戦では,多賀高等学校と対戦し,5回コールドで勝利しました。主将の3年柳田君は『大会で成績を残せるか不安でしたが,3位になったことで,次の関東大会茨城県予選会に向けての大きな自信になりました。この成績に満足することなく,1年ぶりの関東大会出場を目指します。』と,力強く語っていました。
   
 土浦日大高を抑えた 3年 中久喜 君 (下妻東部中)
 多賀高戦でタイムリーヒットを打った 3年 柳田 君 (桜川中)
   
 ピンチの場面,監督の指示を聞くためにマウンドに集まる
 やったぜ!3位位入賞。喜びを体全体で表現!